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Antariksawan, A. R.*; 日高 昭秀; 森山 清史; 橋本 和一郎*
JAERI-Tech 2001-011, 116 Pages, 2001/03
PWRの全電源喪失事故(TMLB')では、高圧溶融物放出とそれに続く格納容器直接加熱により格納容器の健全性が脅かされることから、その防止・緩和対策として、一次系強制減圧が推奨されている。また、TMLB'では、一次冷却系ポンプのシール部が冷却不十分のために途中で破損する(ポンプシールLOCA; S3-TMLB')可能性がある。本報では、MELCOR 1.8.4コードを用いて行ったIndian Point 3号炉のTMLB'及びS3-TMLB'とその一次系減圧に関する解析結果について記述する。S3-TMLB'では、ポンプシールの破損タイミングによって事故進展が変化する。TMLB'中に加圧器逃がし弁を開放して減圧した場合の炉心損傷進展は、減圧しない時のそれとほぼ同じとなるが、安全弁も併せて開放すると、事故進展が約6000秒遅れた。
竹田 武司; 大津 巌
no journal, ,
福島事故を踏まえ、PWRの一次冷却材ポンプシール部の漏洩を考慮した全電源喪失におけるアクシデントマネジメント(AM)策の検討に資するため、LSTFによる模擬実験を実施した。RELAP5/MOD3.2コードを用いた解析を基に、高圧ボイルオフ時の燃料被覆管温度への炉心ボイド率や燃料被覆管表面熱伝達率の影響を調べた。さらに、AM策に関するRELAP5コードによる感度解析を行い、燃料被覆管上昇温度に連動する蒸気発生器(SG)二次側安全弁全開によるSG二次側の減圧開始時間が遅く、かつ給水流量が少なくなるほど燃料被覆管最高温度が上昇することを明らかにした。
竹田 武司; 大津 巌
no journal, ,
PWR全電源喪失時に一次冷却材喪失を伴う事象におけるアクシデントマネジメント策の有効性等を確認するため、ROSA/LSTFを用いて、窒素ガスの一次系への流入を仮定した条件で模擬実験を実施した。窒素ガスの流入により、一次系圧力の低下率が小さくなるとともに、蒸気発生器(SG)伝熱管群において非一様な流動を示した。また、RELAP5/MOD3.3コードにより事後解析を通じて、窒素ガス流入後の一次系圧力やSG伝熱管の水位等の予測に課題があることが分かった。